【ワシントン共同】トランプ次期米大統領が購入意欲を示すデンマーク領グリーンランドは米大陸と欧州の中間にある世界最大の島で、ロシアや中国と天然資源や新航路の開発で争う北極圏に大部分が位置する。軍事的にも経済安全保障の観点からも重要性は高く、過去の米大統領も獲得を模索してきた。 第17代大統領ジョンソンは、1867年にアラスカをロシアから購入した際にグリーンランドの獲得も検討していた。第33代トルーマンも第2次大戦後に購入しようとしたが、デンマークが拒否して実現しなかった。 米国は敵対国がグリーンランドを支配しないよう神経をとがらせてきた。1951年にデンマークと安全保障協定を結び、グリーンランドに米軍基地を置いた。米軍にとって最北端の基地で、ミサイル監視システムを配備。米ロが双方の国土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)を持つ中、ロシアを監視して抑止する上で欠かせない拠点になっている。
石油や天然ガスの他、軍用品や電気自動車(EV)の開発に必要なレアアースなど天然資源の宝庫とされる。
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