18歳が抱えた重圧…敗退なら「降りられない」 素直に喜べなかった悲願の甲子園
宇野勝氏は銚子商3年夏に甲子園出場…投手復帰案を拒否し、遊撃で活躍した 中日、ロッテで通算338本塁打を放った宇野勝氏(野球評論家)は1976年、銚子商3年の夏に目標の甲子園出場を果たした。準々決勝まで勝ち上がり、打者としては3試合で1安打だったが、強肩を生かした守備力でプロスカウトに注目された。そんな聖地での戦いでは何よりも、高松商(香川)と対戦した初戦(2回戦)の強烈なプレッシャーが忘れられないという。「『負けたら銚子の駅に降りられないらしいぞ』とみんなが言っていたんだよ」。これには名門強豪校ならではの“問題”があった。 【動画】佐藤輝明が放った一打で今季初サヨナラ勝利 掛布雅之氏とファンが選んだ「DID年間大賞」 1976年、高校3年の夏を迎える前に、宇野氏には投手復帰の話が持ち上がった。もともと1年秋は背番号1のエースとして千葉大会に臨みながら、右肘を痛めてリタイア。その後、内野手に転向したが「肘は治っていたし、ボールを投げればまだまだ速かったし、コーチから『どうだ』って言われたんだよ」。だが、ここまで頑張ってきた同級生の当時のエースの気持ちを考えて断ったという。「そうなったらそいつが辞めるという噂も流れたんでね。噂だけどね」。 “投手・宇野”はその時点で完全消滅した。「球の速さ的には自信もあったし、(投手として)いけるっていうのもあったんだけど、チームのためっていうか、そのままでも(甲子園に)行けるんじゃないかという感じも何かしたんだよね。それで、コーチに『いや、これで行きましょう』と言ったんだと思う」。その通り、銚子商は千葉大会を駆け上がった。館山を10-0、多古を9-1、市銚子に4-0、千葉商大付を9-0、東金商を2-0で破り、4強に進出した。 準決勝では、前年の1975年夏と秋に敗れた習志野に延長10回3-2でサヨナラ勝ち。「接戦だったよね。ギリギリだった。やばかったんだよ」と振り返ったように7回表までは0-2で負けていた。その裏に追いつき、延長戦の末に手にした勝利だった。安房との決勝戦は毎回得点の15-0で大勝。「習志野に勝って、行けるって雰囲気になったのも覚えているよ」。宇野氏が主力となって初めてつかんだ甲子園切符。目標を達成した。 甲子園初戦は自身の美技もあって初戦突破…8強に進出した ところが、ここからものすごいプレッシャーに襲われたという。「銚子商は夏の甲子園では1回戦で負けたことがないという伝統があって、負けたら銚子の駅に降りられないらしいぞ、大変だぞって話になった。みんなで『1回戦負けだけはまずいぞ』って。春(1976年選抜)は報徳学園に0-16で負けたことがあったけど、夏はないってね」。1976年選抜大会終了時点で銚子商は春は6度、夏は8度甲子園に出場。初戦成績は春5勝1敗、夏は全勝だった。 そんな中で、高松商との初戦(2回戦)を延長14回の激闘の末、5-3で制した。「その試合はホント、危ない、危ない、危なかったのよ」と宇野氏は声のトーンを上げた。2点リードの9回裏に追いつかれての延長戦。「その時に俺が三遊間の深いゴロを捕ってファーストでアウトにした。セーフだったらサヨナラ負けだったのかな。そのプレーをプロのスカウトが評価してくれたって、後で聞いたよ」。 負けられない重圧の中で、必死のプレーがプロへの道もたぐり寄せたのだから宇野氏にはなおさら印象深いものになっているのだろう。「1勝したら、みんな気楽になった。ここからは楽しんでいこうよって感じでね」。3回戦は東海大一(静岡)を4-1で破った。準々決勝は初出場で優勝を飾った桜美林(西東京)に2-4で敗れたが「号泣とかさ、そういうのはなかったよ。泣いているヤツいたかな、いなかったんじゃないかな。もし初戦で負けていたら泣いていたと思うけどね」。 銚子商はその後、1985年夏の甲子園大会で初めて初戦敗退。2005年夏を最後に甲子園から遠ざかっているが、宇野氏にとって伝統校のプレッシャーと闘った高校最後の夏はかけがえのない思い出だ。「『桜美林? 知らねーよ。どんな高校だよ』なんて、みんなで言っていて、そこにコロっと負けちゃったんだけどね。でも、その年は桜美林が優勝でしょ。救いはそれだったね」と笑顔で振り返った。 (山口真司 / Shinji Yamaguchi)
Read moreUCF coach Gus Malzahn steps down to take offensive coordinator job at Florida State: report
After four years in Orlando, Gus Malzahn’s time as the UCF Knights’ head coach has come to an end. Malzahn is stepping down from his head coaching position to take…
Read moreドジャース入りのサイ・ヤング賞2度左腕スネル「さらなる優勝が待ち遠しい」5年総額276億6000万円 – スポーツ報知
ドジャースは30日(日本時間1日)、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に2度輝いた左腕ブレーク・スネル投手(31)と5年契約で合意したと発表した。総額1億8200万ドル(約276億6000万円)。 スネル自身は26日(日本時間27日)にインスタグラムで、ドジャースのユニホームを着用しているように加工した画像を掲載し、基本合意したことを明らかにしていた。この日、フィジカルテストをクリアしたとみられる。ド軍公式X(旧ツイッター)はスネルからの動画メッセージをポスト。「ドジャースファンのみんな元気かい? ブレーク・スネルです。ドジャーになれてとても興奮しています。みんなと、さらなる優勝をするのが待ちきれないよ。ドジャースタジアムで会いましょう」と語っていた。 契約金が5200万ドル(約79億円)。トレード拒否条項とオプトアウト(契約解除条項)なし。約3分の1に相当する6200万ドル(約94億2000万円)を昨季大谷翔平投手(30)を獲得した際のように、後払いにしているという。 今季先発陣の相次ぐ離脱に苦しんだと現世界王者が今FA市場で最高の実績を持つ左腕獲得に成功した。大谷、山本由伸(26)、T・グラスノー(31)に加え、先発4本柱が確定した。 【動画】「優勝をするのが待ちきれない」スネルがファンへメッセージ
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For the better part of the last eight years, being a Democrat mayor in a bright blue city has been a pretty easy job. As long as they beat their…
Read more【広島】富士大のドラフト2位・佐藤柳之介と同4位・渡辺悠斗が仮契約 – スポーツ報知
ドラフト会議で広島から2位指名を受けた富士大・佐藤柳之介投手(22)と、4位指名を受けた富士大・渡辺悠斗内野手(22)が29日、岩手・花巻市内のホテルで契約合意した。佐藤は契約金7000万円、年俸1200万円、渡辺は契約金4000万円、年俸800万円(金額は推定)。背番号は佐藤が「28」、渡辺が「49」に決まった。佐藤は今年まで28番をつけた床田寛樹投手(29)のような活躍をすると意欲。渡辺は大学の先輩であるソフトバンク・山川穂高内野手(33)のような強打者に成長すると誓った。 **** 背番号に見合う投手になると、富士大・佐藤が言葉に力を込めた。23、24年と2年連続2ケタ勝利を挙げた左腕エース・床田が着けていた28番を与えられ、「いい番号だ、とビックリしました」。床田についても「学ぶところはたくさんある。投球術であったりトレーニングであったり、できるなら一緒にキャッチボールをさせてもらいたいし、ピッチングを(捕手の)後ろで見てみたい」と、偉大な先輩左腕からどんなことでも吸収していくと前向きに語った。 佐藤に対し、先発として頑張ってほしいと言葉をかけたという広島・近藤芳久スカウトは、「床田みたいな勝てる投手になってほしい」と期待を寄せた。最速148キロのキレのある直球と多彩な変化球のコンビネーションが武器の佐藤も、「一日でも早く1軍の舞台で、先発で投げられるように頑張りたい」と気合十分。まだ背番号28は床田の印象が強いが、「ゆくゆくは、28番といえば佐藤柳之介と言ってもらえるようになればいい」と“床田超え”にも意欲を見せた。大学時から意識する“勝てる投手”をプロでも実践し、背番号28をさらに輝かせる。(有吉 広紀) ◆佐藤 柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年11月1日、宮城県生まれ。22歳。向洋中では七ヶ浜シニアでプレー。東陵から富士大に進み、1年春にリーグ戦デビュー。全国大会は1―3年春の全日本大学選手権、3、4年秋の明治神宮大会に登板。179センチ、86キロ。左投左打。 大学の先輩である右打ちの強打者を目指し、プロでも勝負強い打撃をみせる。「打撃を期待されているので、バットで活躍していければいい」と、富士大・渡辺が意気込みを語った。恵まれた体格を生かした長打力が最大の武器。富士大出身で同じタイプの打者といえば、現ソフトバンク・山川が有名だ。渡辺自身も「山川さんが出ているんだ、と気になって(富士大を)調べたこともある」と明かし、「長打力もあるしタイトルを取っているし、あのくらいのレベルの打者になりたい」と目標に掲げた。 プロに向けて「勝負強い打撃が持ち味なので打点を一番意識したい。打点が増えれば本塁打も打率も自然とよくなると思う」と話し、「(勝負強い打撃が)山川さんみたい、と言われるくらいに打ちたい」と意欲を見せた。力強い振りでマツダスタジアムを何度も沸かせてみせる。 ◆渡辺 悠斗(わたなべ・ゆうと)2002年7月7日、東京都生まれ。22歳。福生一中では福生リトルシニアでプレー。堀越から富士大に進む。リーグ戦通算9本塁打。全国大会は2、3年春の全日本大学選手権、3、4年秋の明治神宮大会に出場。182センチ、98キロ。右投右打。
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LOS ANGELES — Shannen Doherty finalized her split with husband, Kurt Iswarienko, just hours before her death at age 53, and she was granted a rare posthumous divorce two days…
Read more鷹・甲斐拓也「これからなのかな」 FA権行使から17日も至らぬ決断…明かす複雑胸中
30日に地元・大分で野球教室に参加…子どもとふれあい笑顔も 国内FA権を行使しているソフトバンクの甲斐拓也捕手が30日、大分市で行われた野球教室「ベースボールキッズ2024」に参加した。イベント後に取材に応じ、複雑な胸中を明かした。 【PR】MLB見るならABEMA! ポストシーズン厳選11試合を無料生中継&全試合ハイライトが見放題! 「本当に毎回同じになってしまい申し訳ないんですけど、(現状は)変わりなく。これから詰めていければいいと思っているので。周りがどうこうというより、自分の決断なので。まだ(決断の)段階までいけてない部分があるので、これからなのかな」と心境を吐露した。 さらに「12月に入って段階も踏むところもありますし、ホークスさんともまだ段階を踏めてないところがあるので。(決断の時期を)伸ばしたくはないですけど……」とも述べた。 甲斐は「宣言残留」を認めているソフトバンク、獲得を目指す巨人との交渉をそれぞれ進めている。24日には巨人・阿部慎之助監督が獲得について前向きな発言をしたことを報道陣から問われ、「嬉しいですね」と話していた。この日の野球教室では子どもたちと触れ合い、笑顔も見せた。 「実際にパレードだったりファン感だったりで(残ってほしいと)言っていただいたファンや子どもたちの声はやっぱり響きますし。素直に嬉しく思います」。イベントなどで掛けられる声が心に響いていることも明かした。 2010年育成ドラフト6位で入団。今季は119試合に出場して打率.256、5本塁打、43打点。代名詞の“甲斐キャノン”を武器に、2年ぶり7度目のゴールデン・グラブ賞に輝いた。 今オフのFAを巡る動きとしては、阪神が29日に国内FA権を行使していた大山悠輔内野手の残留を発表。中日・木下拓哉捕手も宣言残留した。巨人の菅野智之投手、広島・九里亜蓮投手は海外FA権を行使し、来季のプレー先を模索している段階だ。甲斐のチームメート、石川柊太投手は複数の球団と交渉中。阪神の原口文仁内野手、楽天の茂木栄五郎内野手らもFA権を行使しており、動向に注目が高まっている。 (Full-Count編集部)
Read moreEven in Exile, the Left Must Fight to Popularize Its Vision
“Trumpism,” our issue focusing on the global right, is out now. Subscribe to our print edition at a discounted rate today. Donald Trump won the US presidential election in resounding…
Read more「おい小僧、お前、嫁と子供は大事にしているのか」山口組“七代目”候補・高山清司若頭の知られざる素顔
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司若頭/時事通信フォト、共同通信社) 2024年8月、六代目山口組の分裂抗争は10年目に突入した。直近では神戸山口組の井上邦雄組長の側近でもあった幹部の清崎達也・大同会会長の引退も判明したが、先行きは不透明だ。抗争事件も9月を最後に起きておらず、越年することは間違いないと見られている。そもそも、分裂の原因は諸説あるとされるが、六代目山口組の高山清司若頭への反発が引き金になったと実話誌記者が語る。 「若頭は組長に次ぐNo.2で、組織運営の実務を担っています。そして、高山若頭の組織運営は非常に厳格だったと言われています。離脱して神戸山口組を立ち上げた13人の直参組長は、司忍組長への反発もあったでしょうが、高山若頭の組織運営に不満を募らせていたのが大きかったとみられている。実際、分裂は高山若頭が恐喝での懲役で、組織不在のあいだに起きています。2019年10月の出所が迫ると神戸山口組も抗争を仕掛け、六代目側も“カエシ(報復)”を行ない、一気に激化しました」 その高山若頭の素顔は謎に包まれている。司組長は『産経新聞』の取材に応じたり、山口組が傘下組織に発行する機関紙『山口組新報』に発言が掲載されているが、高山若頭はメディアの前で口を開くこともほとんどなく、『山口組新報』でも名前が挙がることは少ない。 だが、高山若頭の出所直後に発行された『山口組新報』では、その素顔が窺える記述が非常に多く、警察やメディア関係者にとって貴重な資料となっている。 〈高山若頭 社会復帰を祝う〉〈本家若頭お務めご苦労様です〉 2019年12月に発行された『山口組新報』には、至る所に高山若頭の出所を祝う文字が大きく掲載されている(以下、〈〉内は『山口組新報』より)。文字には金色や紅白の背景色がつけられていて、他の号ではみられない特別なデザインだ。白い着物、黒いスーツに身を包んだ高山若頭の2枚の写真も大きく掲載されている。 写真とともに出所を祝う言葉が並ぶが、5年4か月の懲役が科された恐喝事件についても〈山口組弱体化を意図したでっち上げ事件〉としつつ、〈不当な逮捕や判決への悔しさは本人が最も感じているところであったはずだ〉と胸中を代弁している。高山若頭は最終的に上告を取り下げているが、それについても〈たとえ不当な判決であっても、社会の一員として社会のルールは順守するという我々の一貫した姿勢を世間に示すことによって、逆に今日の国家権力の無法ぶりを明らかにする〉という狙いがあったとも説明している。 この『山口組新報』では分裂の要因についても言及されていた。分裂は高山若頭の不在の時に起きたこととし、〈修行の厳しさに音を上げた不心得者ら〉と離脱者のことを糾弾している。
Read more40歳とは思えぬ…イケメンコーチが「えげつないかっこよさ」 “昇格”に興奮「入場者も激増」
1軍登板は2018年が最後…2019年から2軍投手コーチ 中日は29日、来季のコーチングスタッフを発表した。井上一樹新監督とともに2軍から“昇格”する形になったのが、40歳の浅尾拓也投手コーチだ。現役時代から球界屈指のイケメンと評され、今回の人事が決まると「浅尾様1軍コーチマジすか」「女性ファン増えるな」と反響が広がっている。 【動画】佐藤輝明が放った一打で今季初サヨナラ勝利 掛布雅之氏とファンが選んだ「DID年間大賞」 浅尾は中日一筋でプレーし、2010年にはプロ野球新記録の59ホールドポイントをマーク。2011年には79試合に登板して45ホールド、防御率0.41と圧倒的な成績を残し、MVPにも選ばれた。 タフネスぶりに加え、甘いマスクでも絶大な人気を誇り、2018年に惜しまれながらも現役を引退。その後は2軍投手コーチに就任し、若手投手の育成に力を注いできた。 7年ぶりに1軍の舞台に復帰が決まり、ファンも興奮。「中継に映るなぁ楽しみ」「浅尾きゅん」「優勝やん。入場者も激増」「かっこよすぎやん」「えげつないかっこよさ」「いつでも中継ぎいけそう」「投手交代でマウンドに来るのが楽しみすぎる」「浅尾くんファン女子に朗報」「浅尾コーチを見に1軍の試合を見にくる女性が増える」などとコメントが寄せられた。一方で「ナゴヤ球場でもういないのか……涙」「2軍が寂しくなるな」と“浅尾ロス”の声も聞かれた。 (Full-Count編集部)
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