柔道のグランドスラム東京大会(7、8日・東京体育館)に出場する日本代表が5日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。男子73キロ級でパリ五輪銅メダルの橋本壮市(パーク24)は「恩返し」を胸に五輪後初実戦に臨む。
橋本は今夏のパリ五輪に日本柔道史上最年長の32歳で出場し、銀メダルを獲得した。五輪から約4か月。早くも実践復帰を決めたのは「唯一、日本で開催される国際大会。日頃からお世話になっている方々や、身近でサポートしてくれる方々に恩返しではないですけど、自分が柔道をやっている姿を見せたいので、出場を決意した」との思いからだった。
今大会は来年の世界選手権代表の選考対象大会の一つでもある。ただ、世界選手権を目指すかについては明言を避けた。「この大会を終えてから次のことを考えようかなと思っている。年齢的にもそういう位置にいると思うので。自分が今持っている力を出すだけ」。8月24日には33歳を迎えた。まずは五輪メダリストとして畳に立つGS東京に全力を注ぐ。