年賀状の配達が全国で始まりました。利用者の減少と去年10月の値上げの影響で、1日、全国で配達される枚数は過去最も少なくなっています。
東京 新宿区の「新宿郵便局」では、1月1日午前8時に配達の出発式が行われ、日本郵政の増田寛也 社長が「全国2万4000の郵便局のネットワークは、その役割がますます高まってきており、日々の生活や地域を支える取り組みは必ず共感していただける」とあいさつしました。
また、村上総務大臣は「郵便を取り巻く環境は大きく変化しているが、年賀状は日本の誇る文化で、皆さんの業務は文化を守るために重要だと改めて感じている」と述べました。そして、明治時代の制服を再現した衣装の社員たちが次々と出発していきました。年賀状の利用者が年々減少する中、去年10月には郵便料金の値上げが行われたことも影響し、元日の1日、全国で配達される年賀状は、およそ4億9100万枚と去年を34%下回り、比較できる平成20年以降で最も少なくなっています。
人手不足や物流コストも上昇する中、利用者の掘り起こしとサービスの安定的な維持が課題となっています。