卒業まで3カ月、航空業界が夢だった 事故機に搭乗のタイ人女性

済州航空の旅客機が着陸に失敗し、空港に集まった乗客の家族ら=韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日、ロイター

韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で29日に発生した旅客機事故で、搭乗していたタイ人のシリトーン・チャウさん(22)のおじが地元メディアの取材に応じ、「航空会社で働くのが夢だったのに……」と無念さをにじませた。

報道によると、シリトーンさんはバンコク大の4年生。韓国に住む母親を訪ねるため事故機に乗っていた。母親は迎えに来た空港で事故を知り、状況が明らかになるのを待ち続けたという。

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シリトーンさんはタイ北部チェンライの少数民族出身で、おじは「大学まで進んだ彼女は、私たちの家族の誇りだった」と話した。

大学では観光や航空ビジネスについて学び、卒業後は航空業界で働くことを望んでいた。おじは「卒業まであと3カ月だったのに」と話し、事故が信じられない様子だったという。

旅客機にはもう一人、タイ東北部ウドンタニ県出身の女性(45)も乗っていたが、いずれも死亡が確認された。【バンコク石山絵歩】

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