【日本ハム】田宮裕涼「欲しいタイトルは首位打者」…契約更改で2300万円増の3000万円でサイン – スポーツ報知

日本ハム・田宮裕涼捕手(24)が4日、北海道・北広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2300万円増の3000万円でサインした(金額は推定)。6年目は自己最多109試合に出場し、打率、打点、盗塁、本塁打と全てキャリアハイ。今季年俸700万円から329%増の大幅昇給を勝ち取った。走攻守三拍子そろった新時代の捕手へ、39年ぶりの捕手での2年連続2ケタ盗塁も目標に掲げた。

甘いマスクがホクホク顔に変わった。田宮は会見場に現れ「3億円です♪」。すぐさま「あ、1ケタ間違えてました」とセルフツッコミを入れ、700万から大幅増の3000万円でサインしたことを明かした。「去年まではこんなに1軍で出られると思ってなかった。お金は貯(た)めます!」。キャリアハイずくめの一年に笑顔満開だった。

18年のドラ6が6年目で開花した。初の開幕スタメン奪取から109試合で打率2割7分7厘、10盗塁、3本塁打、30打点。チーム最多81戦で先発マスクを託され、球宴にもファン投票で107万票以上を集めて初出場した。天才的なバットコントロールで6月上旬には一時首位打者に躍り出た新星。「今年は出来過ぎ」としながら「欲しいタイトルは首位打者。近藤さんに並ぶぐらいの技術を磨きたい」。今季のリーグMVP打者に堂々と宣戦布告した。

「走」攻守そろった新時代の捕手を目指している。「ゆあビーム」と称される強肩に加え、50メートル6秒0の脚力で今季は初の2ケタ盗塁をマーク。捕手登録選手の10盗塁以上は球団で1984年の大宮龍男(11個)以来、パ・リーグでも2000年のダイエー・城島健司(10個)以来24年ぶりだった。「捕手で走れる人はあまりいない。入団当初から打って守って走れる、を目標にしてきた。来年も2ケタ走りたい」。両リーグ通じて1984、85、86年の伊東勤(西武=20、13、18個)以来の2年連続2ケタ盗塁の快挙にロックオンした。

来季の開幕投手は同学年の金村。今季先発時は全てコンビを組んだが「キャンプ、オープン戦でアピールしてつかみ取っていきたい」と慢心はない。急成長を遂げた新庄チルドレン。若き勢いで日本一まで押し上げる。(堀内 啓太)

〇…郡司は今季年俸1800万円から3倍増の5500万でサインし「想像をはるかに超えた。ぜいたくができる。ミラノ風ドリアに半熟卵をのせてみたり…」と“郡司節”で喜びにひたった。中日から移籍2年目の今季は自己最多127試合に出場し自身初の100安打超えとなる113安打、初の2ケタとなる13発を記録。本職ではない三塁も軽快に守り「達成感、充実感がある」と胸を張った。

〇…生田目は2000万増の年俸2900万円でサイン。会見では「8億ぐらい」とボケ倒した。6年目の今季は中継ぎとして初の開幕1軍入りを勝ち取り、救援陣で唯一、1軍フル帯同。自己最多43登板で火消し役として何度も窮地を救った。「5年間何も仕事をせず迷惑しかかけていなかった。中継ぎは3年やってこそ。今年以上の活躍をしたい」と来季を見据えた。

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