発言小町のマスコットくらげっとを手に記念撮影。(右から)山口真由さん、藤本美貴さん、山田昌弘さん(読売新聞東京本社で)
読売新聞の掲示板サイト「発言小町」が2024年10月、開設25周年を迎えました。家族やパートナーには明かせない秘密、職場では口にできない不平、日々の何げない疑問など、寄せられたトピックに対して活発な意見交換が行われています。四半世紀の間に積もりつもった女性の不満や悩みについて、タレントの藤本美貴さん、家族法学者の山口真由さん、社会学者の山田昌弘さんの3人が語り合いました。
――藤本さんは自身のYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」でお悩み相談をされています。
藤本 10代のかわいい恋愛の相談から不倫の当事者まで、内容はいろいろです。奥さんが不倫してしまったけど、仲直りしてがんばりたいという男性もいました。仕事で悩んでいる人もいれば、お嫁さんとの関係がこじれているおじいちゃん、おばあちゃんもいます。
発言小町のマスコットくらげっとを手に記念撮影。(右から)山口真由さん、藤本美貴さん、山田昌弘さん(読売新聞東京本社で)
山田 不倫の相談は、家族や友だちにはしづらいですからね。以前、中高年男性を1時間1000円からレンタルできるサービス「おっさんレンタル」を運営している人(西本貴信さん)にインタビューをしたことがあるんですが、「不倫の悩みを聞いてほしい」「男性の立場からの意見を聞きたい」という女性の依頼が多いそうです。口にできない悩みを関係のない誰かに聞いてもらいたい、というニーズがあるのでしょう。
山口 自分のコアな部分を明かし、共感を得たり、親身にアドバイスされたりしているトピック(トピ)がありますよね。投稿したトピ主がこまめに経過を伝え、お礼を言っていると、ユーザーが応援し始める。そういう、顔の見えないネットだからこそのコミュニケーションや距離感がおもしろいですね。